人はなぜ依存症になるのか 依存症をつくらない社会とは(2)

前回のブログでは、現代の資本主義の問題について検討しました。現代の資本主義は、「国や社会が豊になる」「人々が幸せになる」ことが目的ではなくなり、「特定の個人が豊かになる」「多くの金を得る」ことが目的になりました。その結果として、少しでもた…

人はなぜ依存症になるのか 依存症をつくらない社会とは(1)

オリンピックの話題で中断していましたが、今回のブログから再び依存症の問題に戻りたいと思います。 前回7月4日のブログでは、資本主義と依存症の関係について検討しました。資本主義経済では、リピーターをいかに多く作るかが成功の鍵になります。リピータ…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 東京五輪を潰そうとした人たち(4)

前回までのブログで指摘したように、東京五輪を潰そうとしたマスコミや政治家、そして医師たちには、国民の健康と命を守るという反論できない正義を唱えながら、行動においては「自分たちのことしか考えていない」という共通点がありました。 東京五輪を潰そ…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 東京五輪を潰そうとした人たち(3)

前回のブログでは、東京五輪を潰そうとした人たちの心理を分析するために、朝日新聞と日本医師会を取り上げました。両者は、国民の健康と命を守るという大義のために東京オリンピックの開催に反対してきましたが、その後の行動をみていると、実は自分たちの…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 東京五輪を潰そうとした人たち(2)

前回のブログでは、東京五輪を潰そうと日夜努力を続ける人たちに言及しました。そこには共産党や立憲民主党といった野党や、テレビや新聞などの主要なマスコミから、五輪に反対の識者や芸能人がいました。さらには、開会式にまで押し寄せて五輪反対のデモを…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 東京五輪を潰そうとした人たち(1)

東京五輪は大きなトラブルを起こすことなく、大盛況のうちに幕を閉じました。大会が無事開催されたのは、大会関係者をはじめ、全国から集められた警察官、サイバー攻撃に対するセキュリティースタッフ、医療関係者、一般のボランティアなど、様々な人たちの…

東京五輪はなぜ無観客になったのか(番外編) アスリートたちが日本を救った

東京五輪は8月8に閉会式を迎え、19日間にも及ぶスポーツの祭典に幕が閉じられました。日本選手の活躍もあって、大会は大いに盛り上がりました。選手たちは口々に、大会を開催してもらえたことに対して感謝の言葉を述べました。 しかし、本当に感謝をしなけれ…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 見えない影に怯える人たち(4)

日本はこれまで、新型コロナウィルス感染症に対して感染を急拡大させることなく、諸外国に比べればさざ波程度の拡大に留めました。そして、超過死亡率がマイナスになるほどまで、死亡者数を抑えてきました。 ところが日本でも、これまでにない感染の急拡大が…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 見えない影に怯える人たち(3)

前回のブログでは、イギリスやアメリカがスポーツの観戦を始め、日常生活の制限を解除した理由を検討しました。EURO2020(サッカー 欧州選手権)やウィンブルドンテニス、さらに全英オープゴルフを有観客で開催したイギリスでは、連日5万人を超える感染者(…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 見えない影に怯える人たち(2)

前回のブログでは、東京五輪が無観客で行われることが正しいのかという問題提起を行いました。なぜなら、同時期に30倍の感染者数を出しているイギリスではUEFA EURO2020(サッカー 欧州選手権)やウィンブルドンテニスが、4倍の感染者数を出しているアメリカ…

東京五輪はなぜ無観客になったのか 見えない影に怯える人たち(1)

7月8日に、東京五輪を無観客で開催することが決定されました。 新型コロナウィルスの感染拡大を受け、日本政府は4回目の緊急事態宣言を発令し、それに伴って東京五輪は首都圏の会場では無観客で行われることが決定しました。この決定は、本当に正しかったの…

人はなぜ依存症になるのか 依存症をつくる人たち(2)

前回のブログでは、摂食障害の過食症を例に挙げて、食べ物依存ともいえる状態が、利便性を追求するコンビニや薬の量販店の普及、さらにはインターネットによる情報の共有によって社会に広がってゆく過程を検討しました。 今回のブログでは、さらに、資本主義…

人はなぜ依存症になるのか 依存症をつくる人たち(1)

これまでのブログでは、人がなぜ依存症になるのかを、スマホを例に挙げて検討してきました。 今回からのブログでは、依存症をつくる側の人たち、つまり人を依存症に陥れる役割を果たす側の人たちについて検討したいと思います。 数字が至上価値となる現代 資…

人はなぜ依存症になるのか 移行対象としてのスマホ(4)

前回のブログでは、児童期に移行対象として使用されるようになったスマホについて、その役割を検討しました。 児童期からスマホを使うようになった現代では、子どもはスマホで遊び、スマホを通して他者と関わりを持ちます。その際にスマホは、便利な機能によ…

人はなぜ依存症になるのか 移行対象としてのスマホ(3)

前回のブログでは、移行対象の前段階であるイリュージョンについて検討しました。母親が赤ちゃんから離れる時間が増えると、それを補うように赤ちゃんの精神世界には母親のイリュージョンが形成されます。 母親の不在が比較的短時間であれば、母親のイリュー…

人はなぜ依存症になるのか 移行対象としてのスマホ(2)

前回のブログでは、乳幼児期の精神発達を理解するために、ウィニコットが提唱した「移行対象」について述べました。移行対象は、母親の不在を埋め、母親との一体感を蘇らせる役割を果たします。移行対象はさらに、お母さんの身体の感触が置き換えられたタオ…

人はなぜ依存症になるのか 移行対象としてのスマホ(1)

スマホの出現によって、わたしたちの生活はより便利になり、快感や満足を簡単に得られるようになりました。しかし、スマホが便利であればあるほど、そして簡単に快感や満足を得られれば得られるほど、人は快感や満足を得るための努力をしなくなります。その…

人はなぜ依存症になるのか 脳を支配される人々(2)

前回のブログでは、スマホが社会の隅々まで普及し、人々が多くの時間をスマホに費やすようになった問題を採り上げました。スマホは人々の生活に入り込み、生活を一変させ、さらには人々の行動を支配するようになりました。 なぜスマホは、これほど人々を魅了…

人はなぜ依存症になるのか 脳を支配される人々(1)

現代は依存症の時代だと言われます。近代社会と共に誕生したアルコール依存症に始まり、われわれの世代ではシンナー依存症がありました。また、非合法の麻薬や覚醒剤の依存症は、人々を社会生活から脱落させてきました。依存症は、こうした物質の依存に留ま…

ポリコレはなぜ危険なのか 国家を破壊しようとする人々(4)

前回のブログでは、共産主義国家では例外なく独裁者が誕生し、人民の平等が実現されるどころか、より不平等性が増した強固な階級社会が形成されることを指摘しました。 そのため共産主義思想に心酔する人々は、生き残りをかけて新たな戦略に望みを託すことに…

ポリコレはなぜ危険なのか 国家を破壊しようとする人々(3)

前回のブログでは、ポリコレやキャンセル・カルチャーの背景には、共産主義思想が存在していることを指摘しました。 では、なぜ共産主義思想は自由主義社会の中で生き残り、さまざまな運動や政治活動を生んでいるのでしょうか。今回のブログでは、共産主義思…

ポリコレはなぜ危険なのか 国家を破壊しようとする人々(2)

前回のブログでは、国家という存在を攻撃し、国家を弱体化させたい人々として、まずグローバリストを挙げました。グローバリストは、地球を一つの共同体と見なして、世界の一体化を進める思想を持つ人々です。この思想は、多国籍企業や国境を越えて地球規模…

ポリコレはなぜ危険なのか 国家を破壊しようとする人々(1)

アメリカでは昨年から今年のはじめにかけて、ポリコレによってワシントンやリンカーンといった歴代の大統領を非難する運動が起きました。こうした運動は歴史から誇りを奪い、さらにそれが子どもたちから自尊心を失わせる事態に繋がります。さらにポリコレは…

ポリコレはなぜ危険なのか 神話の崩壊(3)

アメリカでは昨年から今年のはじめにかけて、ポリコレによってワシントンやリンカーンといった歴代の大統領を非難する運動が起きました。前回のブログでは、日本を例に挙げて、こうした運動が歴史から誇りを奪い、さらにそれが子どもたちから自尊心を失わせ…

ポリコレはなぜ危険なのか 神話の崩壊(2)

ポリコレは、社会的正義を実現するために、弱者やマイノリティに対する差別や偏見、およびそれに立脚した表現や制度までが是正されなければならないとする政治的な運動です。今回のブログでは、一見正しいようにみえるこの運動が、実は社会に深刻な影響を与…

ポリコレはなぜ危険なのか 神話の崩壊(1)

最近、ポリコレという言葉をよく耳にするようになりました。ポリコレとはポリティカル・コレクトネス(political correctness)の略称で、差別・偏見をなくす目的で1980年代のアメリカ合衆国で始まった、政治的な観点から正しい用語を使うことを目指す運動で…

いじめはなぜなくならないのか いじめをする人たちの特徴

前回のブログでは、山田広報官へのバッシングは、野党議員にとっては管内閣を貶めるための、一般の人々にとっては緊急事態宣言によって鬱積していた欲求不満を解消させるための、集団によるいじめである可能性を検討しました。 今回のブログでは、森会長や山…

いじめはなぜなくならないのか 山田広報官の辞任

オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長(当時)へのバッシングに続いて、またもいじめの見本になるような事例が発生しました。それが、山田真貴子内閣広報官へのバッシングです。 女性の地位向上を叫んで森会長をバッシングした人たちは、今度はな…

いじめはなぜなくならないのか 森会長へのバッシング(3)

前回のブログでは、オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長(当時)が、世界中からバッシングを受けるようになった経緯を振り返り、いじめの構造との類似点を検討しました。 まず朝日新聞が森会長の発言を切り取り、女性蔑視というレッテルを貼って…

いじめはなぜなくならないのか 森会長へのバッシング(2)

前回のブログでは、オリンピック・パラリンピック組織委員会の森会長(当時)が、日本オリンピック委員会(JOC)の臨時評議会で行ったあいさつに、本当に女性蔑視発言があったのかを検討しました。 今回のブログでは、このあいさつが世界中からバッシングを…