諏訪大社に行ってきました(2)

前回のブログでは、諏訪大社の下社(しもしゃ)の春宮(はるみや)に訪れた行程を綴ってきました。 今回のブログでは、秋宮(あきみや)へと至る行程を辿りながら、下社の意義について検討してみたいと思います。 万治の石仏 諏訪大社春宮の近くの砥川(とが…

諏訪大社に行ってきました(1)

連休中の4月27日から29日にかけて、長野県の諏訪地方を旅してきました。 旅の目的地である諏訪大社は、諏訪湖を挟んで上社の前宮・本宮、下社の春宮・秋宮があります。これら4社を合わせて諏訪大社と呼ばれるという、非常に珍しい神社です。しかも、4社のう…

幼児期の心の成長に必要なもの(5)

前回までのブログでは、幼児期の心の成長に不可欠な心的防衛機制と、幼児が心身の発育に伴って無能感を克服する過程について説明してきました。 今回のブログでは、少し見方を変えて、性の問題について検討したいと思います。 両性具有から始まる人の性 精神…

幼児期の心の成長に必要なもの(4)

1歳頃に赤ちゃんは、自分が万能であると思っていたのに実は無能であったと気づきます。前回のブログでは、この人生で最初の、そして最大級の危機に対して、赤ちゃんがとるさまざまな心的防衛機制について説明しました。 今回のブログでは、そうした防衛機制…

幼児期の心の成長に必要なもの(3)

赤ちゃんは1歳を過ぎると、母親は自分とは別の存在であると理解するようになります。 この時期に赤ちゃんは、人生で最初の、そして最大級の危機を迎えます。人はこの危機に、どのように対処するのでしょうか。 人生最大級の危機 赤ちゃんは1歳を過ぎると、…

幼児期の心の成長に必要なもの(2)

前回のブログでは、人間の赤ちゃんは身体的には非常に未熟な状態で生まれてくる一方で、脳は胎児の段階から加速度的に発達を遂げているというアンバランスが生じていることを指摘しました。その結果人間の赤ちゃんは、他覚的には無能の状態であるにも拘わら…

幼児期の心の成長に必要なもの(1)

これまでのブログで、自己肯定感がどのように育まれるのかについて述べてきました。 今回からのブログでは、少し見方を変えて、人の心はどのように成長するのか、そして心が成長するには何が必要なのかについて検討してみたいと思います。 人間の赤ちゃんの…

自己肯定感はどのように育まれるのか(4)

これまでのブログで、若者が自己肯定感を育めない背景には、日本の文化が失われつつあるという問題、そして文化に支えられていない家庭の問題について検討してきました。 今回からのブログでは、自己肯定感を育むために、個人ができることについて考えてみた…

自己肯定感はどのように育まれるのか(3)

前回までのブログでは、自己を構成する要素としての「身体」「文化」「言語」について検討してきました。 その検討によれば、自己は本能に基盤を置くことがない、他者の欲望に左右される不安定な存在であり、しかもその基盤は、文化の根底をなす神話に根拠を…

自己肯定感はどのように育まれるのか(2)

前回のブログでは、自己を形成する要素として、「身体」と「文化」について検討してきました。 今回のブログでは、3つ目の要素としての「言語」について説明したいと思います。 自己は名付けられることから始まる ここで言う「言語」とは、他者から与えられ…

自己肯定感はどのように育まれるのか(1)

前回までのブログで、日本の若者がなぜ死に走るのかという問題について、社会的な側面、歴史的な側面、文化的な側面から検討してきました。そこでは日本の若者に、自己肯定感が極端に低いという問題が浮かび上がってきました。 今回からのブログでは、自己肯…

若者はなぜ死に走るのか(5)

日本の若者に自己肯定感が低い原因として、日本近代史における三つのトラウマについて述べてきました。前回のブログでは、「ペリーの来航と開国」、「太平洋戦争(大東亜戦争)の敗戦とGHGによる6年8カ月にわたる占領」について検討しました。 今回のブロ…

若者はなぜ死に走るのか(4)

前回のブログでは、日本の若者は自己肯定感が低いこと、そして自己肯定感が低い若者の中には、自己否定感をもつ人たちがいることを指摘しました。さらに、自己否定感とその背景に存在する対人不信感が、周囲の者の対応によって増強してゆく過程を示しました…

若者はなぜ死に走るのか(3)

前回のブログでは、有為な若者たちがなぜ多量服薬や自傷行為、そして自殺企図に向かうのかについて、社会的な要因について検討しました。 今回からのブログでは、若者たちが死へと走る、若者自身の要因について検討してみたいと思います。 自己肯定感の低い…

若者はなぜ死に走るのか(2)

前回のブログでは、日本の若者の自傷行為や自殺企図が社会問題化していることを、統計資料をもとに示しました。 今回からのブログでは、有為な若者たちがなぜ多量服薬や自傷行為、そして自殺企図に向かうのかについて検討してゆきたいと思います。 多量服薬…

若者はなぜ死に走るのか(1)

今回からはテーマを変えて、若者の自傷行為や自殺企図について取り上げてみたいと思います。 一時期3万人を超えていた自殺者は、2万人まで減少しました。しかし、若者の自殺だけは年々増え続けています。その原因には、日本人の若者にみられる自尊心の低下や…

神谷宗弊は冷酷で不誠実なのか(3)

前回のブログでは、参政党の内紛が、それまで参政党を支え、周囲から立派な人だと評されてきた秘書の方の生き方を根底から揺るがした可能性について検討しました。そして、早くから秘書の方の異変に気づいた武田邦彦氏の対応は、まったく的外れだっただけで…

神谷宗弊は冷酷で不誠実なのか(2)

前回のブログでは、神谷宗弊氏の元公設秘書が亡くなった問題を取り上げました。武田邦彦氏は、1月27日付けの『僕は特攻になれなかった』と題した YouTube の動画で、神谷宗弊氏を神谷と呼び捨てにして断罪し、涙ながらに元秘書の方を追悼しました。 今回のブ…

神谷宗弊は冷酷で不誠実なのか(1)

参政党で、また問題が勃発しました。参政党党首の神谷宗弊氏の公設第一秘書だった女性が、昨年の12月末に自殺したことが明らかになったのです。その詳細は分かっていませんが、さっそく武田邦彦氏が参政党と神谷氏を徹底的に非難し出しました。 今回のブログ…

出雲大社 戦争の文化を持ち込んだ人々(3)

前回のブログでは、戦争の文化が日本に持ち込まれたの歴史的経緯について、考古学的な観点から概観しました。 今回のブログでは、その歴史的経緯と神話の関係について検討したいと思います。 戦争の文化が伝えられた頃の日本 紀元前5~4世紀になると、水田…

出雲大社 戦争の文化を持ち込んだ人々(2)

日本には縄文時代に、戦争のない平和な社会が1万4000年もの間続いていました。ところが、紀元前5世紀になると、大陸や半島から、日本にも戦争の文化が伝えられるようになります。 今回のブログでは、戦争の文化が、日本の社会にどのような影響をもたらしたの…

日本人はなぜ初詣に行くのかー大地震とJAL機の炎上

元日、2日と初詣に出かけました。元日は地元岐阜市の伊奈波神社に、2日は名古屋市まで足を伸ばして熱田神宮でお参りをしました。令和6年はわたしが八方塞がりの年(陰陽道でどの方角に向かって事を行っても、不吉な結果が予想される年)に当たるため、熱田神…

明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。旧年中は『フクロウの精神分析』を読んでいただき、誠にありがとうございました。 令和5年も、51本のブログをアップすることができました。毎週1本ずつブログをアップしてきましたが、一度だけブログを休んだ週がありま…

出雲大社 戦争の文化を持ち込んだ人々(1)

日本には縄文時代に、戦争のない平和な社会が1万4000年もの間続いていたことを検討してきました。しかも縄文時代は、わたしたちが教科書で教えられてきたような、文明が存在しない遅れた未開社会などではありませんでした。 縄文人は、世界最古の土器と奇抜…

出雲大社 縄文文化の影響(2)

前々回のブログでは、1万6500年前に世界最古の土器が造られるようになってから1万4000年もの間続いた縄文時代の遺跡には、戦いの痕跡が見つけられないことを指摘しました。すなわち、縄文人たちは、1万4000年もの長期にわたって戦争をせずにこの日本列島で共…

怨霊になった武田先生

今回のブログは、予定を変更して「おぞましきもの」の第2弾です。 武田邦彦氏の参政党批判が止まりません。連日のようにSNSに、参政党を非難する動画をアップしています。時には理路整然と、時には微笑みを交えながら、繰り返し繰り返し、繰り返し参政党の執…

出雲大社 縄文文化の影響(1)

これまでに出雲大社は、怨霊を手厚く祀れば守護の神に転化して幸いをもたらすという「御霊信仰」が誕生した、日本で最初の聖地であることを検討してきました。 なぜ日本には、世界に類を見ない御霊信仰が誕生したのでしょうか。 その理由を探るために、出雲…

出雲大社 御霊信仰とは(3)

これまでのブログで、以下のことを検討してきました。 ・葦原の中つ国(出雲国)の国譲りは、古事記にあるように平和的に譲られたのではなく、戦いによって国が奪い取られ、国の王であったオオクニヌシは殺されたか自決した。 ・怨みを残して死んだオオクニ…

なぜ保守は、左翼の分断工作に踊らされてしまうのか

昨日(11月13日)、実に嫌なものを観ました。あまりに気味が悪く、そして同時に腹が立ったので、今回のブログは予定を変更して、この「おぞましきもの」について語りたいと思います。 それはお年寄りが二人して、ある政党とその若い党首をこき下ろす内容を、…

出雲大社 御霊信仰とは(2)

旧約聖書には、唯一神ヤハウェに導かれたイスラエルの民が、「約束の地」カナンを征服し、イスラエル王国を建国する過程が記されています。その過程でイスラエルの民は、数々の国との戦いで、神の命令に従って虐殺と略奪をほしいままにしました。敵の兵士は…