2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍政権はなぜ歴代最長になったのか(番外編)『Fukushima 50』からみえること ③

原子炉格納容器の爆発という最悪の事態を防ぐために、福島第一原発の現場では、東電の職員と自衛隊員による決死の作業が続いていました。 上がり続ける線量計の数値と闘いながら、現場の人たちは真っ暗な原子炉建屋に突入し、命がけでベントを決行しました。…

安倍政権はなぜ歴代最長になったのか(番外編)『Fukushima 50』からみえること ②

福島第一原発の事故では、津波の浸水によって全電源が喪失し、冷却機能を失った原子炉では、核燃料ペレットが圧力容器の底に落ちる炉心溶融(メルトダウン)が始まりました。このままでは原子炉格納容器が爆発し、核燃料はすべて原発建屋から放出されて、放…

安倍政権はなぜ歴代最長になったのか(番外編)『Fukushima 50』からみえること ① 

中空均衡構造型の社会では、指導者が全体の調和を優先します。そのため、今回の新型コロナウィルス感染のような危機的状況が生じた際に、指導者が強力な指導力を発揮することが難しいという特徴があります。しかしその一方で、中空均衡構造では、社会に存在…

安倍政権はなぜ歴代最長になったのか(9)

新型コロナウィルス感染症の拡大に対して、安倍内閣は水際での防御策に失敗し、国内での感染拡大を招きました。これは安倍総理が、観光業界、経済界、外務省、親中派議員、習近平国家主席などに忖度し、全体の調和を図ろうとしたことで、アメリカや台湾のよ…

安倍政権はなぜ歴代最長になったのか(8)

前回のブログでは、安倍内閣が中空均衡構造であることの負の側面について述べました。強力な権力と権限を持つ中心統合構造のリーダーと異なり、全体の調和を図るリーダーとしての役割を求められる安倍総理は、観光業界、経済界、外務省、親中派議員、習近平…