2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

皇室の伝統はなぜ変えてはいけないのか(5)

前回のブログでは、親鸞聖人の悪人正機説にみられる、悪人も善人も、才能のあるものもないものも、努力するものもしないものもすべて、極楽浄土に往生できるという、救いに対する究極の平等性について述べました。そしてこの平等性は、和の文化をもとに創り…

皇室の伝統はなぜ変えてはいけないのか(4)

日本の権力者たちは、自らの権力を確固としたものにするめに皇室を利用しました。娘を天皇に嫁がせて外戚となったり、朝廷から征夷大将軍や太政大臣などの称号を贈られることによって、権力の正当性を主張しました。しかし、日本の権力者たちが天皇に取って…

皇室の伝統はなぜ変えてはいけないのか(3)

前回までのブログでは、縄文時代から弥生時代を経て飛鳥時代に和の文化が形成されてきた過程を概観してきました。今回からのブログでは、和の文化と対をなす天皇という存在について検討を始めたいと思います。 天皇の称号を打ち立てた聖徳太子 皇族の系譜は…

皇室の伝統はなぜ変えてはいけないのか(2)

前回のブログでは、1万年以上に渡って戦いから遠ざかっていた縄文人と、戦争の文化を持ち込んだ弥生人は、日本列島では戦うことなく、山間部と平野で棲み分けるという方法を採って共生したことを検討しました。 さらに棲み分けは混血へと進み、現在の日本人…