
これまでのブログで、日本社会が敗戦に対して、冷静に、客観的に原因を分析してこなかったという問題点を指摘しました。それはサッカーのワールドカップや、先の世界大戦だけではありません。2020年から始まったコロナ禍でも、日本は多大な損害を被りました。特に、ワクチン行政における健康や人命の損失は現在も続いており、それは「第3の敗戦」とも呼ぶべき現象です。そして、この「敗戦」の原因を分析することが、やはり日本ではいっこうになされていません。
今回からのブログでは、忘れ去られようとしているコロナ禍での日本の問題点を、改めて指摘したいと思います。
米議会で追及されるファウチ
7月29日に行われた米上院公聴会で、元 米国国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)所長アンソニー・ファウチ氏は、共和党のランド・ポール上院議員から新型コロナ感染症に対する対応を巡って追及を受けました。その際にファウチ氏は、ポール議員からの質問に、111回(!)もの黙秘権を使ったことが話題になりました。
日本の大手メディアではほとんど報道されませんでしたが、111回も黙秘権を行使したということは、ファウチ氏のコロナ対策には議会で証言してはまずいことが多く含まれていたことを示唆しています。それにしてもアメリカでは、新型コロナのパンデミックはなぜ起こったのか、そしてその対策が正しかったのかが、今も検証されているのです。
これに対して日本では、新型コロナ騒動はまるでなかったかのように、誰も話題にしない状況にあります。
本当にこれでいいのでしょうか。
多大な損害を被った日本
新型コロナウィルスワクチンによって、どれだけの被害が出ているのかがはっきりしません。厚労省が、正確な統計資料を公表しないからです。
2026年4月22日開催 の第112回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会によると、副反応報告者は67,000例以上にのぼり、そのうち ワクチン接種後の死亡者は、2,316名(2027年3月31日報告分まで)であると報告されています。
このワクチン接種後の死亡者数は、ほんの氷山の一角であると考えられます。接種直後の死亡であればワクチンが原因であると疑いますが、数週間後の死亡であればワクチンが原因だと疑わない家族も多いでしょう。なにしろ河野太郎ワクチン担当大臣(当時)は、「ワクチンによる死亡例は世界で一例も報告されていない」と公言していましたから。
さらに、家族がワクチンによる副作用を疑っても、担当医が予防接種後副反応疑い報告書を書いてくれなければ、厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 副反応検討部会に報告すら上がりません。ワクチン接種によって亡くなった事例があっても家族が気づかなかった、または気づいても報告に至らなかった事例は、少なくとも数十倍は存在したと思われます。
副作用による疾患が増え続けている
新型コロナワクチンによる被害は、接種による直接的な健康被害に留まりません。新型コロナウィルスのスパイクタンパクの m-RNA を人体に注入することによって、さまざまな副作用が起こることが分かってきました。
m-RNAによって作られるスパイクタンパクが、血管のACE2受容体に結合して細胞に侵入し、細胞を破壊して血栓を作ることが明らかになりました。その結果、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血、大動脈解離などさまざまな血管の疾患が誘発されました。
また、ワクチンに含まれるm-RNAは当初の想定と異なり、接種部位の筋肉から全身を循環し、さまざまな臓器の細胞に入り込むことが明らかになりました。ウィルスのm-RNAが入り込んだ細胞は人体からは異物と見なされて免疫から攻撃を受けます。その結果ワクチン接種は、心筋炎を始めとしたさまざまな自己免疫性疾患を引き起こしました。
さらに、ワクチンのm-RNAが長期間人体に残ってスパイクタンパクを作り続けるため、免疫が過剰に反応し続けます。暴走する免疫を抑えるため、制御性T細胞が活性化されます。その結果免疫全般が抑えられ、他の感染症や癌が発生しやすくなっています。特に癌は、多重癌(多数の臓器に同時に癌が発生するもの)やターボ癌(見つかった時にはステージⅣであるような、急激に進行する癌)が頻発するといった、これまでにはみられなかった現象が起こっています。
世界一接種してしまった
日本政府は、あろうことか8億8,200万回分のワクチンの契約をし、そのために2兆4000億円もの国費を投入しました。
その結果日本は、世界で最も多くのワクチンを接種した国になりました。

『新型コロナウィルスワクチン接種率の推移【世界・国別】』より
図1
図1のように、日本はブースター接種(追加接種)を、世界で一番積極的に行ったのでした。
超過死亡数の増加が続いている
日本の超過死亡数(過剰死亡数)は、ワクチン接種後に急速に増加しています。

『Y's PhD』2026年2月26日より
図2
図2のように、新型コロナワクチン接種が本格的に始まった2021年から、日本では超過死亡数は急激に増加しています。そして、2024年8月に8回目のワクチン接種が終了してから、死亡数は減少傾向にあります。特筆すべきは、まだワクチンを接種していなかった2020年の超過死亡数は、新型コロナ感染症が拡大していたにも拘わらず、例年より減少していることです。
このようにワクチン接種は、新型コロナ感染症から人々を守るどころか、却って死者を増加させたのではないかという疑念が生じます。
この疑念をさらに深めるのが、以下のグラフです。

『アゴララAGORA 言語プラットホーム』2023.4.26 より
図3
図3のように、ワクチンを接種した回数が多い国ほど、超過死亡数が多いことが分かります。つまり、日本はワクチン接種を重ねたために、却って死亡者を増加させた可能性があるのです。
ワクチンを接種する意味は、本当にあったのでしょうか。日本では、この検証が未だに行われていないのが現状です。
日本人の命を犠牲にしてアメリカ企業を潤わせた
一方で、日本政府のワクチン政策は、日本人の健康を害しながら、アメリカ企業の業績アップには大きな貢献を果たしました。
以下は2022年の世界の製薬会社の売り上げを示したランキングです。

図4
ファイザー社は、製薬会社の世界の売り上げでトップに立ちました。その他にも、アストラゼネカが10位、ビオンテックが16位、モデルナが19位に躍進しています。ワクチンを販売したこれらの製薬会社の特徴は、2021年の増収分が決算の中で多くの割合を占めていることです。その大半はワクチンによるものと推定されますが、そうであればファイザー社とモデルナ社への日本政府の貢献は多大だったと言えるでしょう。そして、2022年以降もワクチンを接種し続けている日本は、アメリカの製薬会社の業績にさらなる貢献を続けていることになります。
第3の敗戦が起こったことすら気づいていない
先の大戦で日本は、アメリカに国土を徹底的に破壊されて敗戦に追い込まれました。それでも日本は、経済で奇跡の復興を遂げ、世界第2位の経済大国に上りつめました。しかし、アメリカの報復政策に遭って、「失われた30年」と呼ばれる経済的凋落に陥りました。これは「第2の敗戦」と呼ばれています。
そして、新型コロナパンデミックに伴う感染症対策によって、日本社会は多大な経済的な損害と人命を失って、アメリカの製薬会社を潤わせる貢献をしました。まぎれもなくこれは、「第3の敗戦」と呼べる事態です。ところが日本人は、この「第3の敗戦」が起こったことすら気づいていません。
繰り返される敗戦に、日本人は鈍感になっているのでしょうか。コロナの騒動は、まるで何もなかったかのように忘れ去られようとしています。しかし、敗戦はたとえどんなに辛くても、ないことにはできません。なにより、敗戦の現実に目を向け、敗戦の原因を直視して分析しなければ、さらなる敗戦を繰り返すことになってしまうのです。
わたしたちは、「第3の敗戦」がなぜ起こったのかを、今からでも検討しておく必要があるでしょう。(続く)