XBBワクチンはなぜ危険なのか(1)

 9月20日から、ついに7回目のmRNAワクチンの接種が始まりました。世界中のどこでも行われていない国民全体を対象にした臨床実験が、日本では未だに続けられています。さすがに接種する人は減っていますが、ワクチン推進派は新型コロナ感染症の後遺症の怖さを強調しながら、未だに接種の必要性を訴えています。

 しかし、7回目に接種されるオミクロンXBB株対応型ワクチンは、これまでのワクチンにない危険性を孕んでいます。

 今回のブログでは、現在接種されているXBB対応型ワクチンの問題点について検討したいと思います。

 

マウスでしか試していない!

 『東北有志医師の会 新作ダイジェスト「9月20日から開始されるXBB対応型ワクチンの危険性」』によれば、XBB対応型ワクチンは、「百害あって一利なし」の非常に危険なワクチンでるあると指摘されています。

 まず驚くのは、ファイザーが提示したXBB対応型ワクチンの中和抗体誘導効果の実験が、マウスでしか行われていないことです。マウスでしか試していない薬物を、いきなり人間に投与するのは、前代未聞のことではないでしょうか。

 いやいや、mRNAワクチンは、これまで日本だけでも4億回以上の接種が行われて、人での治験はすでに済んでいるのだという意見もあるでしょう。

 しかし、前回のブログでも指摘した通り、新型コロナのmRNAワクチンは、接種が始まってたったの2年半で、過去45年間のすべてのワクチンの健康被害と死亡例の認定件数のいずれをも超えたことが明らかになっています。これほど危険なワクチンであれば、一度立ち止まって安全性を再確認し、その使用については慎重に検討を重ねなければならないはずです。

 それなのに厚労省は、ファイザーが提示してきたマウスの実験だけでXBB対応型ワクチンの使用を許可し、9月20日から接種を開始したのです。

 これは自国民を使った壮大な人体実験を、世界に先駆けて日本政府が実行していることを意味しています。岸田内閣は、自国民の健康と安全よりも、アメリカ製薬会社の利益を優先する政策を未だにとり続けていることが分かるでしょう。

 

実験データ自体がごまかされている

 さらに驚くべきことに、ファイザーが示した実験結果には、巧妙なレトリックが施されています。

 村上康文東京理科大学 名誉教授によれば、それは以下のようです。

 

                 図1

 

 図1のように、XBB対応ワクチンを接種した後に、武漢ウィルスやオミクロンBA4/5ウィルスに対する抗体価(濃い灰色と薄い灰色の棒グラフ)と同様に、XBB.1.5とXBB.1.16とXBB.2.3の抗体価(綠、青、紫の棒グラフ)も上昇しているように見えます。

 しかし、抗体価の数字をよく見ると、何か違和感を感じませんか。灰色の棒グラフの数字と、綠・青・紫の棒グラフの数字の桁が大きく異なっています。そして、グラフの楯の値が10の何乗という対数表示になっています。これは何かおかしいと思いませんか。なぜ、抗体価を対数表示で示しているのかは、次のことから分かります。

 グラフの縦軸を常数に直すと、以下のようになります。

 

                  図2

 

 図2のように、中和抗体値を示す縦軸を対数から実数に直したグラフでは、XBB対応型ワクチンを接種しても、XBBウィルスに対する抗体価の上昇はごくわずかです。このグラフこそ、本来の抗体価を示しています。

 村上氏は、中和抗体価の上昇は誤差範囲であって、その効果はまったく期待できないと指摘しています。図1の抗体価を対数表示で示したファイザーの結果は、XBB対応型ワクチンに効果があるかのように見せたごまかしだったのです。

 それにしても、データをごまかしてでもワクチンを売りつけようとするとは、ファイザーは、本当に人の健康を守ることを目的とした製薬会社なのでしょうか。ファイザーにはもはや、どれだけワクチンを売るかしか考えていない利益至上主義の姿勢しか存在していないようです。

 一方で厚労省は、このような単純なごまかしを見抜くことができずに、アメリカの製薬会社の実験結果を盲信しているのでしょうか。それとも、厚労省はこのごまかしを分かっていながら、ワクチン接種を推し進めようとしているのでしょうか。もしそうであれば、厚労省はこれまでのワクチン接種の失敗を覆い隠すために、さらなる失敗に突き進んでいるのだと言えるでしょう。

 

なぜXBBの抗体ができないのか

 では、XBB対応型ワクチンを接種しても、XBB株に対する抗体ができないのはどうしてなのでしょうか。これは、抗原原罪という現象に拠っています。

 免疫系は、ウィルスや細菌などの病原体に遭遇した際に、免疫記憶を優先的に利用します。例えばウィルス感染の場合、最初に出会ったウィルス株の記憶が免疫系に残り、その後に同じウィルスの変異株に感染した際にも変異株に特異的な抗体を作らずに、以前の株に対する抗体ばかりを産生してしまうということが起こります。

 このように、免疫系が病原体に最初に出会った時の記憶に固執し、変異株に感染した際に柔軟で効果的な反応ができなくなる現象を、抗原原罪 (original antigenic sin)と呼びます。抗原原罪は、ウィルスや細菌のような病原体だけではなく、ワクチンに対しても起こります。

 上記のマウスの実験では、武漢株対応型ワクチン接種を2回とオミクロンBA4/5株対応型ワクチンを1回接種しているために、両者に対する免疫記憶が残ります。そのためその後にXBB対応型ワクチンを接種しても、武漢株とオミクロンBA4/5株に対する抗体ばかりができてしまったのです。

 

副作用ばかりが惹起される

 前回のオミクロンBA5対応型ワクチンが2価ワクチンだったのに対して、今回のXBB対応型ワクチンは1価ワクチンです。2価ワクチンと呼ばれるのは、ワクチンのなかに武漢株とオミクロンBA5株の二つのmRNAが入っているからです。これに対してXBB対応型ワクチンには、XBB株のmRNAしか入っていません。

 その結果、XBB対応型ワクチンを接種すると、XBB株のスパイクタンパク質だけが作られ続けることになります。しかし、XBB対応型ワクチンを接種しても、XBB株に対する抗体はほとんどできません。そのためXBB株のスパイクタンパク質は抗体によって排除されず、体内で増え続けることになります。

 増え続けるスパイクタンパク質は、その毒性を発揮します。すなわち、血管内皮細胞を傷害して血栓を作ったり、スパイクタンパク質を作る細胞に免疫反応が起こり、自己細胞が攻撃されたりします。新型コロナ感染症の毒性はスパイクタンパク質にあることが分かっていますから、スパイクタンパク質が排除できなければ、新型コロナ感染症と同様の症状や後遺症が長期間続くことになります。ワクチンが新型コロナ感染症を防ぐどころか、ワクチンの副作用ばかりが惹起されることが予想されるのです。

 XBB対応型ワクチンは、ワクチンと呼べる代物ではなく、重篤な副作用を起こす遺伝子製剤にすぎないと言えるでしょう。(続く)