新型コロナ肺炎で入院しました(1)

 先週急遽ブログを休ませていただきましたが、その理由は、わたしが新型コロナ感染症にかかり、体調が悪くなってしまったからです。それだけでは済まず、熱が下がらずに、ついには肺炎になって入院治療を受けることになってしまいました。

 実は今も入院治療中です。ただ、治療を受けているお陰で、ブログを書ける程度には元気を取り戻しました。

 これまでに何度も新型コロナワクチンの問題点を検討してきたわたしが、新型コロナ肺炎になって入院治療を受けることになったのですから、この点についても現状を書き残しておかなければならないでしょう。

 今回からのブログでは、わたし自身が体験した新型コロナ感染症について、自分なりの検証を行ってみたいと思います。

 

それは突然の発熱から始まった

 日本で新型コロナ感染症の第9波が始まっていたことは、わかっていました。1医療機関当たりの全国の平均患者数でも、その傾向ははっきりと現れていました。

 

                 図1

 

 図1のように7月末には、新型コロナ感染症の1医療機関当たりの平均患者数が、第8波の半分ほどにもなっていました。

 わたしはこれまで通り、外出から自宅に帰ったときにはもちろん、病院の外来での診察の合間にも、イソジンによるうがいや手洗いを欠かさないようにしていました。以前より緩めたことと言えば、病院の外ではマスクをしなくなったことでしょうか。

 そうしたなか、8月3日(木)の夜に全身倦怠感ととともに、突然38.9度の発熱がありました。このときは咳や喉の痛みはほとんどなく、味覚や嗅覚の異常もありませんでした。わたしは普通の風邪だと考え、解熱剤を飲んでしっかり睡眠をとって休みました。

 翌朝には熱は37.3度まで下がっており、倦怠感もとれ、特に問題のない状態で仕事をこなすこともできました。

 ところが、8月4日(金)の夜から、体調は徐々に悪化していったのです。

 

抗原検査が陽性に

 わたしは体調が悪くなると、食事以外ではほとんど寝て過ごすようにしています。横になってじっとしているのも決して楽ではありませんが、それが一番早く良くなる方法だからです。

 今回も同じようにひたすら横になって休んでいましたが、体調は良くなるどころか、むしろ悪くなっていくように感じられました。38度台の発熱、全身倦怠感と全身の痛みが、8月6日(日)になっても軽減しませんでした。このときには、頭痛に加え、食べ物の味が通常よりも辛く感じられるという症状が加わっていました。そこで、8月6日に新型コロナの抗原検査を初めて行ってみたところ、陽性の結果が出たのです。

 それまで新型コロナ感染症の検査を受けたことはありませんでしたが、新型コロナ感染症の症状が出たことはありませんでしたから、これが初めての本格的な感染(または初めての顕性感染)だったのでしょう。

 それなりのショックはありましたが、やむを得ないことと気持ちを切り替え、病院の各部署にすぐに連絡をとりました。わたしの所属する病院では症状発現時をゼロ日として、第7日までは自宅で休むことになっています。わたしの場合は8月3日(木)の夜に発熱と全身倦怠感が出現していますから、この日をゼロ日とすると、8月10日(木)までは家で安静にしている必要があります。

 このときは各部署の責任者の人に連絡をとったあと、「さて、休んでいる期間はどのように過ごそうか」などと呑気なことを考えていました。オミクロン株は「たちの悪いのど風邪」だという認識を持っていたわたしは、新型コロナ感染症自体は数日で回復し、あとは時間を持て余すだだろうと思っていたからです。

 

ついに入院が決定

 このときのわたしは、オミクロンBA.5株とオミクロンXBB株が同一系統だと思っており、両株の性質についても詳しく調べられていませんでした。これらの点についても不正確な理解と油断があったわけですが、のちに検討することにしましょう。

 いずれにしても、発熱と全身倦怠感、頭痛と食欲不振が続いたわたしは、それでも解熱剤を飲んでひたすら寝ることしかできませんでした。寝る前に解熱剤を飲んで睡眠をとれば、朝には37度台後半には解熱するのですが、夕方にかけて発熱と全身倦怠感や頭痛が再発し、全体として体調が良くなって傾向が現れませんでした。発熱も38度台後半が毎日のように繰り返されました。

 こうして症状発現から第7病日である8月10日(木)になっても、病状は良くなるどころか、却って悪くなっているように感じられました。そこで、意を決して8月12日(土)に救急外来を受診することにしました。

 このときは、現在どのような病気の状態にあるのかを詳しく検査してもらおうという目的での受診でした。このままでは、翌週から仕事に行けるのかさえ心配だったからです。

 ところが、わたしはすぐに入院を勧められることになります。血液検査と胸部CTの結果、新型コロナ肺炎になっていることが明らかになったからです。

 

入院後も病状が悪化

 当初わたしは、入院してレムデシビルの点滴投与を受けるように勧められました。

 レムデシビルは、RNAポリメラーゼを選択的に阻害する作用機序を有します。ウィルスのRNAの複製がストップされることでヒト細胞内で増殖することができなくなり、結果としてウィルスの増殖抑制に効果を発揮すると考えられています。日本では、新型コロナ感染症の中等症の標準的な治療になっています。

 救急外来を受診した際には、そのまま入院になるとは予想していませんでしたが、肺炎を併発していたのなら仕方ありません。わたしは覚悟を決めて、第9病日である8月12日(土)にそのまま入院することにしました。

 その日からレムでシビルの点滴が始まったのですが、ことは簡単には収まりませんでした。

 入院後も、新型コロナ肺炎の病状が悪化したのです。(続く)