朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(6)

前回のブログでは、朝日新聞は内的自己を代表する報道機関であることを指摘しました。そのため朝日新聞は、反米を心に秘め、アメリカと対立する共産主義を支持し、親中国の立場を鮮明にして行きました。 そして、次に朝日新聞は、対米追従を続ける外的自己に…

朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(5)

前回のブログでは、戦後の外的自己と内的自己の変化について述べました。太平洋戦争で壊滅的な敗戦を経験し、さらに6年8ヶ月もの占領を受けたため、日本はあからさまに反米を主張することができなくなりました。外的自己である親米政府が政権を担当し、対米…

朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(4)

前回のブログでは、岸田秀の理論に従って、近代以降の日本を外的自己と内的自己の分裂という観点で分析しました。それによれば、ペリーに無理やり開国させられて外的自己と内的自己に分裂した日本は、明治維新後は外的自己が、太平洋戦争時には内的自己が、…

朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(3)

朝日新聞は、戦前には日本を破滅へと至らせる戦争を後押ししました。戦後には態度を一転し、反戦、反政府の立場を採ります。そして、中国や北朝鮮、韓国を擁護する立場から、過去の軍人や当時の日本政府を徹底的に批判しました。その結果、日本の立場は悪く…

朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(2)

戦前は戦争を煽る報道をしていた朝日新聞は、戦後は態度を一変して反戦、反政府に舵を切りました。北朝鮮は「地上の楽園」だとの喧伝に乗り、「中国の旅」では日本軍の残虐性を一方的に報道し、教科書問題では誤報を認めながらも「問題の本質は文部省の態度…

朝日新聞はなぜ国益に反する報道を続けるのか(1)

最近の朝日新聞がメディアをリードしてるのが、森友・加計問題です。安倍首相および昭恵夫人の関与を追及するこれらの報道は、すでに1年以上にわたって続いています。 しかし、安倍首相および昭恵夫人が法的な問題を犯しているわけではなく、これらは道義的…

無差別殺傷事件はなぜ起こるのか(5)

加藤のいう孤立への恐怖は、「世界からたったひとり取り残された感覚」として経験されました。彼は、「孤立の恐怖は耐えがたく、それよりも肉体的な死の方がまだ救いがある」とさえ述べています。それは孤立の恐怖が、幼少時の記憶、すなわち自らが消滅する…

無差別殺傷事件はなぜ起こるのか(4)

秋葉原無差別殺傷事件を起こした加藤智大の両親は、加藤が母親の意向に添っているときを除いて、彼が存在する意義を認めないかのように振るまいました。つまり両親は、彼の存在そのものを否認し続けました。そして、彼自身もまた、このような扱いをする両親…

無差別殺傷事件はなぜ起こるのか(3)

前回のブログでは、成育環境における母性の働きについてみてきました。 もし母性が乏しければ、安全な胎内から危険に満ちた世界へと投げ出された子どもの不安は、解消されるどころか増幅されることになります。それは、無力な子どもにとって、母親からの世話…

無差別殺傷事件はなぜ起こるのか(2)

前回のブログでは、秋葉原無差別殺傷事件を起こした加藤智大の成育環境について検討しました。加藤の幼少時代はまさに、母親からの驚くべき虐待と父親からの救われることのない無関心に、常に晒されていました。 こうした養育環境が個人の精神形成にどうのよ…

無差別殺傷事件はなぜ起こるのか(1)

6月9日の夜、東海道新幹線「のぞみ」で、刃物を持った22歳の男が突然乗客を襲い、3人が死傷する事件が起きました。この事件の全容はまだ明らかになっていませんが、容疑者の男は、「誰でもよかった」と述べているとのことですから、この事件は無差別殺傷…

日本人が誇りを取り戻す日は来るのか(5)

東日本大震災で人々が示した言動は、和の文化に基づいたものでした。多くの人命を奪い、東北のインフラを破壊し、原発の水素爆発と放射能被害をもたらした大震災は、日本社会に甚大な傷痕を残しました。しかしその一方で、人々の振る舞いは世界の人々を感動…

日本人が誇りを取り戻す日は来るのか(4)

東日本大震災は、日本に壊滅的な爪痕を残しました。しかし、社会秩序が崩壊した状況の中で、人々は和の文化に従って行動します。その行動は世界の人々を驚かせ、世界から賞賛を受けました。そのことで日本人は、和の文化の存在に気づき、和の文化の価値を再…

日本人が誇りを取り戻す日は来るのか(3)

太平洋戦争の壊滅的な敗戦から、日本は奇蹟的な復興を遂げました。経済的にさらなる成長を遂げ、世界有数の経済大国となった日本は、経済でアメリカを凌駕しようとしました。この野望はバブル期に達成されたかに思われましたが、結局アメリカに敗れて第二の…

日本人が誇りを取り戻す日は来るのか(2)

これまでもブログで検討してきたように、「バブルショック」は日本人の自尊心を大きく打ち砕きました。バブル崩壊が単なる経済的な問題にとどまらず、日本人の精神的な問題にまで大きな影響を与えたのは、そこに至るまでの長い歴史が存在するからです。その…

日本人が誇りを取り戻す日は来るのか(1)

バブルが崩壊し、日本社会は長い停滞期を迎えました。日本人は自信を失い、日本社会はうつ状態に陥りました。1,990年台から、失われた10年とも失われた20年ともいわれた時代は、なぜこれほどまでも長く続いたのでしょうか。そして、日本人がうつ状態から脱し…

バブル崩壊後になぜ日本は失われた10年を迎えたのか

バブル経済によって浮かれて日本社会は、バブル崩壊後に長い停滞を迎えることになります。1991年から始まった不況はなかなか回復せず、後に失われた10年とも失われた20年とも呼ばれています。 なぜ不況はこれほどまでに長期化し、日本社会は長い停滞を迎える…

日本はなぜ奇蹟の復興を遂げられたのか(2)

奇跡の復興を遂げた日本は、さらに経済発展を続けます。そしてアメリカの経済を脅かすまでに成長し、ついに「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と称されるまでになりました。日本経済がこれほどまでに発展した背景には、日本社会の背後に渦巻く、先の戦争に対…

日本はなぜ奇蹟の復興を遂げられたのか(1)

戦後の日本は、GHQによって、それまでとはまったく異なった国家に改造されました。それはアメリカの望む方向への改造であり、軍事機構と国家警察を解体されたうえで、近代国家の基本的な骨格は踏襲されました。皇統神話が否定される一方で、日本は自由と…

マッカーサーは日本社会にどのような足跡を残したのか(2)

太平洋戦争において、緒戦における日本軍の快進撃は、日本人に言いようのない達成感をもたらしました。ペリーに無理やり開港させられた屈辱感、さらに遡れば、日本民族の無意識に伝承され続けてきた敗戦に対する屈辱感が、まさに晴らされんとしていたからで…

マッカーサーは日本社会にどのような足跡を残したのか(1)

日本は第二次世界大戦において、完膚無きまでの敗戦とその後の屈辱的な占領を受けることになりました。現人神を立て、中央集権国家としてひたすら近代化を推し進めてきた日本社会は、アメリカの占領政策によって劇的な変革を強いられることになりました。そ…

空気とは何で、どのようにして作られるのか(4)

前回までのブログで、空気の特徴とその実体について検討してきました。 人々の無意識の記憶によって惹起された、共同化された欲望や感情が空気の本体であるとすれば、空気はどの集団にも、またはどの文化にも現れるはずです。事実、欧米においても空気は、ヒ…

空気とは何で、どのようにして作られるのか(3)

これまでのブログで、場の空気は、非言語的なコミュニケーションに導かれて形成されること、そして形成された場の空気の実体とは、人々に共通する無意識の記憶によって惹起された、共同化された欲望や感情であることを検討してきました。 今回のブログでは、…

空気とは何で、どのようにして作られるのか(2)

前回のブログで、空気は強固な支配力を持ち、抵抗することが困難で、その場にいる人々の判断に大きな影響力を与えること、そして、この判断は論理的な言葉では説明できないことことを検討しました。 空気が形成される過程では、非言語的コミュニケーション、…

空気とは何で、どのようにして作られるのか(1)

これまでのブログで、日本が満州国を建国し、日中戦争にのめり込み、さらには太平洋戦争にまでなだれ込んでしまった背景には、日本社会に蔓延した空気が大きな影響を与えたことを検討しました。 では、日本を破滅の淵にまで追いやった空気の正体とはいったい…

日本はなぜ超大国アメリカと戦ったのか(3)

これまでに検討してきたように、日本人は長年来抑圧し続けてきた屈辱感を解消するために、中国との、さらには超大国アメリカとの戦争に突入して行きました。その際に、戦いを避けるブレーキの役割を果たしてきた和の文化は、その姿を変容させることになりま…

日本はなぜ超大国アメリカと戦ったのか(2)

日本は中国と戦争を続けながら、超大国アメリカとも戦争を遂行しました。その無謀さを、時のリーダーたちも軍部もしっかり認識していました。それなのに、誰もこの暴挙を止めることができませんでした。 なぜ当時の日本人は、破滅への途を突き進んでしまった…

日本はなぜ超大国アメリカと戦ったのか(1)

満州国を建国し、中国と戦争を行った日本は、ついに世界の超大国アメリカとも戦火を交えることになります。 中国と戦争を続けることだけでも大変な状況であるのに、さらにアメリカやイギリスとも同時に戦争を行うなど、とても正気の沙汰であるとは思えません…

日本はなぜアジアに侵攻したのか(4)

国際連盟を脱退した日本は、ついに中国と戦争を始めることになります。この戦争も日本の国益を優先して行ったのではなく、日本人の屈辱感を晴らす目的で行われた側面が大きいと考えれらます。 今回のブログでは、日中戦争が行われた背景を、心理的な側面から…

日本はなぜアジアに侵攻したのか(3)

日本人は、戦いに敗れ続けたかつての屈辱感を解消するために、明治以降アジアに侵攻を続けました。満州国の建国は、この屈辱感に刺激された社会の空気によって、人々から圧倒的に支持されました。 この空気は、さらに日本を国際社会から孤立させることに繋が…